火災編 - 9. 「火事が起きたら」 | 外国人のための危機管理講座 | 留学情報サイトJPSS

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「火事が起きたら」

寒い季節になると火事が起きやすくなります。これは空気が乾燥して物が燃えやすくなるのと暖房器具を使う機会が増えるためです。しかし、もちろん火事の出火原因は暖房器具によるものだけではありません。料理中のガスコンロ、タバコの不始末、ほこりだらけのコンセント、コードの束ねすぎ、つけっぱなしの電気スタンドが長時間カーテンに触れていたなど、普段の何気ない不注意からから起こる火事が非常に多いのです。

日常生活にひそむ出火原因

火事は毎日の生活の中の何気ない不注意が原因で起こることが多いです。火事を防ぐためにはそうした状況を確認しておく必要があります。以下は実際に火災が起きた状況です。

- ガスコンロ

料理中にガスコンロの炎が自分の衣服(そで、ジャケットのすそなど)に移った。
ガスコンロの炎が近くにあったゴミ袋に移った。
カセットボンベ装着式のコンロで、カセットの装着が不完全だったためにガスが漏れた。
ガスコンロの近くでスプレー缶を使った。
電気コンロが落下してスイッチが入ってしまった。
・・・

- たばこ

たばこを完全に消火しないで捨てた。
ベッドで寝ながらたばこを吸い、その火が布団に移った。
灰皿に置き忘れたたたばこが畳の上に落ちた。
たばこを普通のゴミ箱に捨てた。
・・・

- 電化製品の配線、コンセント、プラグ

長期間コンセントに差したままになっていたプラグにほこりや湿気がたまり、火がついた。
束ねられたコードが長期間家具の下敷きになっており、そこから出火した。
電気スタンドに濡れたタオルをかけて乾かしていた。
ガラスの灰皿にアイロンをのせて放置していたら灰皿が割れて飛び散り、周囲に着火した。

- 暖房器具

ストーブの上で乾かしていた衣服が落ちた。
ストーブにカーテンが触れていた。
入浴前に脱衣所をストーブで暖めようとしたところ棚の上にあった紙袋が落ちて燃えた。
火のそばでスプレー缶を使用した。
石油ストーブで、給油口から灯油が漏れていた。

日常の注意と備え

上記のような出火状況は注意さえしていれば防げるものです。火や電気器具を扱っている間は緊張感を持って決して油断しないようにしなければなりません。火事を起さないために毎日の生活でどんなことに注意したらいいでしょうか。

注意
  • - ガスコンロの上に棚を作らない。周りにはゴミ、スーパーの袋、サランラップなど燃えやすいものを放置しない。
  • - ストーブはカーテン、洗濯物、布団などの燃えやすいもののそばで使わない。
  • - 料理中はその場を離れない。どうしても離れる場合は必ず火を消してから。
  • - 電気器具のプラグはコンセントに差しっぱなしにしない。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電の場合は定期的にコンセントの周りを掃除する。
  • - コードは束ねたり、何かの下敷きにならないようにする。
  • - 電気器具は必ず説明書通りに正しく使う。
  • - 吸っているたばこはまさに火そのものです。ガムや飴とは違います。捨てる時だけでなく、吸っている間も周りに着火しないように十分に気をつけなければなりません。
  • - 火災の原因の一つに放火があることから家の周りに燃えやすいものを放置しない。ゴミは決められた日以外には出さない。ポストに郵便物をためない。
備え
  • - すぐそばに消火器がありますか。使い方を知っていますか。いつでも使えますか。
  • - 玄関から外に出られない場合はどうしますか。窓やバルコニーから地上や隣りの住居に逃げられますか。
  • - 非常階段はどこですか。避難ばしごはどこですか。
  • - 部屋には火災警報器がついていますか。
  • - 浴室に水をためたバケツをいつも置いておくとよいでしょう。

※消防法により、全ての住宅に火災警報器等の設置が義務づけられています。

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火事が発生したら、すぐに次のことを行います。

  1. 1. 大きい声で「火事だ!」と叫び、近所に知らせる。非常ベルがあれば押す。
  2. 2. 「119」番(=消防署)に電話をかける。(周りの人にかけてもらう。)

    119にかけると...
    (会話例)
     相手「火事ですか、救急ですか?」
     私 「火事です。」
     相手「場所はどこですか?」
     私 「(住所)です。」
     相手「何が燃えていますか。」
     私 「台所が燃えています。消火器で消すことができません!」
     相手「けがをしている人がいますか。」
     私 「います。友達が手をやけどしました。/いません。」
     ・・・

  3. 3. 初期消火を行う

    出火から2分以内で炎が自分の背の高さより低いくらいなら消火器、水、濡らした毛布などを使って急いで消火活動を行います。

出火原因別の初期消火の方法
- 料理中になべやフライパンから出火

油を使っている場合は水をかけてはいけません。消火器を使用するか、水で濡らした大きめのタオルや毛布を上からかけて空気を遮断して鎮火させます。また、鍋を移動させようとしてはいけません。危険です。

- 石油ストーブから出火

水をかけてはいけません。消火器を使用するか、水で濡らしたタオルや毛布を上からかけて空気を遮断して鎮火させます。

- 電気ストーブなどの電気器具、コンセント、コードなどから出火

そのまま水をかけると感電する恐れがあります。とりあえず水で濡らしたタオルや毛布を上からかけ、家のブレーカーを切ってから水をかけて消火します。

- カーテン、ふすま、衣服、家具が燃えた

天井に火が燃え移る前に水をかけて消火します。

なお、炎が天井に届くくらいになったら初期消火はこれ以上できません。すぐに避難してください。

避難する

天井に炎が届くくらいになったらすぐに避難してください。服装や持って行くものは気にせずに素早くその場を離れてください。濡れたタオルで口と鼻を覆い、姿勢を低くして煙を吸わないように気をつけながら外に出ます。なお、逃げる際には火が出ている部屋の窓やドアは閉めます。空気を遮断して火が大きくなるのを防ぐためと近隣への延焼を防ぐためです。

また、普段から火事になったらどのように逃げればいいのかシミュレーションしておきましょう。非常階段や避難ばしごの場所、バルコニーがある場合はすぐに隣りに移れるか、バルコニーに邪魔なものはないか、マンションやアパートの廊下や階段に障害物がないかなどを確認し、スムーズに逃げられるようにいつも環境を整えておきましょう。

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